金曜ドラマ「SPEC」がとんでもなかった

戸田恵梨香につられてTBSのドラマSPECを見ました。
TBSテレビ「SPEC 〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜」

ケイゾク」の続編、というくらいしか予備知識はありませんでした。
頭がいいけどちょっとイッちゃってる女性刑事が推理をしていくお話というイメージ。


戸田恵梨香は贔屓目かもしれないけど演技込みでいい感じだったと思いますし、共演の加瀬亮の無表情で怖い感じの存在感もいい刺激になってると思います。


ただ「人間は脳の10%しか使っていない。残りの90%は...」みたいな台詞がちょっといただけない。
今どきそんな俗説を堂々と、しかも京大出の頭が良さそうな役が言うなんて。
この台詞は何回か繰り返してたし、物語の根本に関わるような設定みたいだから、最後まで使うのかな。だったらやだなぁ。


などとウダウダと見ていたら、途中で目を疑うような展開が!


以下は本編(1話目)のネタばれなので、知りたくない方は読まないようお願いします。


問題は、犯人っぽい人の前で戸田恵梨香が推理を披露するという、お決まりのシーンで起こりました。


犯人はパーティ会場での殺害に使った証拠の品を、パーティの最中にとても高い天井に投げてぶっ刺して当日の捜査の目を免れたというのです。
そんなの無茶だと思いつつも、漫画脳な僕は「ふーん」って思ってました。
犯人はそんな僕に、それはとても無茶なことなんだよ、というのが分かるような行動を取ってくれるのです。


犯人は、テニスボールを手に持ち、ボウリングをするような丁寧できれいなフォームで、腕をゆっくり後ろから前へと動かしたと思った瞬間、ボールがビュンッと天井に向かって飛んでいき、証拠の品を粉々にしたのです。
そりゃ確かに分かりやすく無茶苦茶でした。


そして、主役の刑事2人に向かって超高速でテニスボールを投げつけ、肩だか腕のあたりの骨を折ってやります。
更に目にも止まらぬ高速移動で、刑事の拳銃を奪って殺そうとします。
「化け物め・・・」と、冷静に判断する加瀬亮の対応力が素晴らし過ぎます。

なお、犯人は最初からテニスボール3つを持ってきていたので、予想外っぽいフリをしていましたが、本当は刑事2人がいることも分かっていたんでしょう。うんうん。


で、もしかすると最初から公表されていたのかもしれませんが、そういった自称"神に近い存在の人たち"がいて、その人たちと闘っていくドラマだということを知らされたのでした。


最後まで見られるだろうか。